運転注意記載“ない”抗アレルギー薬5種【まとめ】
今回は普段から運転通勤で忙しい皆さまに眠気が少なく運転注意の記載なしの抗アレルギー薬をご紹介致します。
※効果比較はあくまでも複数人の意見のみを参考にしています。またディレグラはプソイドエフェドリンとの配合剤のため、アレグラと同一にしてあります。
ディレグラ配合錠:
効果
アレグラ錠(フェキソフェナジン)にプソイドエフェドリンが加わった配合剤のため、抗ヒスタミン単剤のアレグラよりも効果が高く、とくに鼻閉症状に有効な印象。
ただし1回2錠なのに錠剤の粒が大きく、食事の影響も受けやすい(効果半減)ため空腹時服用というデメリットあり。添付文書上だと2週間以上の有効性安全性試験検討なしとのことで長期の使用は向かない。
副作用
眠気は少ない印象
プソイドエフェドリンを含むため、高血圧患者、高齢者や心血管系リスクあり。不眠にも注意
アレグラ錠:第2世代
信頼性が厚く第一選択となりやすい
全体的に患者認知度が高いためコンプライアンスも良く、安心して使えることから医師のファーストチョイスに選ばれることが多い。
眠気が少ない
運転注意の記載がない薬5剤の1つ
中枢移行性が低く眠気が起きにくい。
30mgなら、こどもが受験期を迎えている場合に使用しやすい
効果が弱い場合でも倍量投与することも
常用量では効果は弱く、中〜重症例には他剤変更が多い。また鼻閉型には厳しい。
しかし、海外にて常用量の4倍まで投与することがあるので、増量で鼻汁も良くなるので、倍量使用する医師もあり。2倍までは保険適応可。
1日2回服用必要
2回服用はデメリットだが、認知度高いためコンプライアンスはそこまで落ちない印象
クラリチン錠(ロラタジン):第2世代
効果はそこそこ弱めだが1日1回という利便性
アレグラ錠で効果不十分だが、眠気が少ないのがいいという人向けの印象です。
眠くなるアレロックほどの効果はないです。
即効性はそこまでなく緩やかに効き始めるためキレはあまりよくないです。
アレルギー性鼻炎や痒みに効きます。
1日1回で良いが、2回の薬の方が効いているイメージです。気持ち的なものかもしれないです。
妊婦さんへの投与例もあるようです。有益性投与のためどうしても必要の場合医師に相談して服用することも。
第2世代抗ヒスタミンで眠気も少ない
運転注意の記載がない5剤のうちの1つです。
1回使用で食事の影響も受けないこともあり忙しい会社員の方などにお勧めです。
ただし人によって眠くなる人もいます。
レディタブ錠(OD錠)の評判良い
口の中で溶けて唾液で飲み込むタイプが比較的よく好まれる印象です。味がいいのでしょうか
個人で服用したことはないです。
ビラノア錠:第2世代
確かな抗アレルギー効果
眠気がおきやすいお薬と同程度の効果が見込めるとして最近はよく処方される印象です
また効果は、マイルドからやや強めというイメージで比較的即効性もあると思います。
ただし、1日1回使用だが24時間は持たない印象(半減期は11時間)
眠気起きづらい
脳への移行性が少ない分眠気起きづらく、運転注意の記載がない5剤のうちの1つ。
高齢者や眠くなりやすい患者さんからは評判は良いです。
ただし、人によっては眠くなるので注意です。
空腹時服用が肝である
食事の影響を受けやすく、食後で血中濃度が半分程度に減少するなど、空腹時服用が必要なお薬です。
基本は寝る前服用が多いですが、食事を寝る前に摂る方や飲み会多い方は服用タイミングが難しいお薬です。ちなみにアルコール摂取との影響はほぼないです。
デザレックス錠(デスロラタジン):第2世代
デザレックス錠の効果としては中〜やや強めという印象。
後続でルパフィン錠が出ており効能的にそちらのほうが強く効くため、ルパフィンを選択する医師も多い。
成分的にクラリチンの主成分ロラタジンと似ておりクラリチンの進化系というイメージ。クラリチンより同等以上の効果を示す。
半減期も19.5時間と長く効くため1日1回で十分に効果を発揮し、即効性もあるとのこと。
食事の影響も受けにくいため、全体的に使いやすいお薬である。効能的にはビラノアに軍配が上がるイメージだが、食事の影響受けにくい点からデザレックスの方がバランスが良い。
副作用眠気おきづらい
運転注意の記載がない5剤の1つ。
効果がマイルドな分副作用の眠気も少なめな印象であるため、1回服用のこともありコンプライアンス良好である。
以上、運転注意書きのない抗アレルギー剤5つでした!
記載なくても眠気起きる場合は先生に伝えてくださいね。