血圧降下薬【ACE阻害薬位置付け】
今回は、降圧薬のACE阻害薬各薬剤の評価と位置付けについて記載しています。
レニベース錠(エナラプリル):
効果
古くからある薬
臓器保護作用あり(腎保護、心保護)
末梢血管拡張作用による後負荷軽減等、エビデンスも多く心不全を有する高血圧患者や糖尿病合併例に処方されていることが多い。
副作用:乾性咳嗽の副作用がしばしばみられる
他の副作用として、低頻度だが咽頭浮腫には注意必要。
タナトリル錠(イミダプリル):
効果
・降圧効果はあまり期待していない普通。
・副作用乾性咳嗽がやや少なめの印象
・慢性心不全患者に有用で、β遮断薬導入前の増悪防止としても有用で第一選択で使う医師もいる
コバシル錠(ペリンドプリル):
効果
・プロドラッグのため副作用少なめでゆっくり効き効果時間長め。高齢者向き。
・降圧効果はややある程度
・心血管イベントリスク抑制に有用
・アルスハイマー進行予防(アミロイド蛋白抑制)や認知機能保持も、うたっているが実感は薄い
以上ACE阻害薬でした!